血中の悪玉コレステロールが過多なのが高コレステロール血症、さらに中性脂肪が過多だと高脂血症です。どちらも動脈硬化に結びつきやすいのですが、自覚症状が現れにくいので注意が要ります。
検査値などから判断して、食事・運動・薬のいずれか、または、いくつかを組み合わせて治療にあたります。医師の適切な指導のもと、生活習慣の改善とあわせて、根気よく治療を続けることが大切です。
◎漢方が身体に作用するメカニズムや治療効果の解明が進み、エビデンス(科学的根拠)も揃ってきました。当院でも、漢方薬も治療の選択肢に含めています。
◎特に効果が期待できるのは、次のような病気・症状です。《こむら返り、顔面痙攣、変形性膝関節症などの疼痛性疾患、食欲不振、慢性胃炎、慢性肝炎、過敏性大腸、便秘、下痢、腸閉塞、風邪、慢性気管支炎、喘息、肺気腫、アレルギー性鼻炎、低血圧症、冷え性、盗汗、頭痛、脳動脈硬化症、糖尿病性末梢神経障害、更年期障害、疲労感、悪性腫瘍による衰弱など》
◎体質改善のために長期服用するもの、症状緩和に適した即効性のあるもの、どちらでも漢方の効果を上げるには、個々の患者さんの体質や症状に応じた処方が決め手となります。これには東洋医学の専門的な知識と臨床経験が必要です。